【ツバル】特定非営利活動法人TuvaluOverview:【公式HP】ツバルオーバービュー

1998年から南太平洋に浮かぶ島国ツバルに軸を置いた活動を行っています。最新ニュースの提供、気候変動防止を主題とした講演会への講師派遣・写真展へのパネル貸し出しを行う他、鹿児島の体験施設「山のツバル」では、スマートな低炭素暮らしの実験に挑戦しています。

気候変動ニュース

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今まで講演会でも何回も紹介させていただいた美しい小島「バサフア島」が無くなってしまいました。上の写真は先のサイクロン・パムによる高潮の写真。バイツプ環礁で撮影されたものです。このような高潮と強風の影響で幾つもの小島が消失してしまいました。

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2004年2月の写真です。

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2014年1月に撮影した写真です。10年間で半分程度の大きさになっています。

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そして、2015年3月27日に撮影したバサフア島、、、ただの砂州になってしまいました。砂の上に海鳥が数羽とまっているのが見えます。多分、バサフアの椰子の木に巣をかけていた鳥たちでしょう。卵や雛も椰子の木と共に流されてしまったのかもしれません。

地球温暖化によって、海水温が上昇することで海水が膨張し、その結果、海面上昇が起こります。その影響でツバルの島々は日々、少しづつ削られて小さくなります。そして、今回のように気候変動の影響で巨大化したサイクロンやハリケーンによって、とどめを刺されて海の中に消えていくのです。

南太平洋大学のパトリック・ナン教授は、2009年のCOP15の直後に朝日新聞のインタビューに答えて「10〜15年後には、キリバスやツバルなどサンゴ礁の島国では国全体が居住に向かなくなるだろう。」と述べています。その理由として海面上昇もあるが、気候変動によるハリケーンやサイクロンなどの影響も挙げています。今回のPAMがもたらした強風や高潮の被害が度重なれば、島が沈んでしまう前に、島を捨てることを選択する必要もでてくるということです。

ツバルに残された時間はあと10年。日本人に残された時間はどれほどでしょうか?

私たち人間は自然環境なしに生きていくことができません。自然エネルギーの推進を優先し、それを世界に広めていく事こそが日本の役割です。それに逆行して、人間がコントロールできない、そして人間には必要のない原発を推進し、輸出する政策を続けている現政権、環境をないがしろにする安倍政権には「I am not ABE」と言いましょう。

ハフィントン・ポストにもサイクロン・パムの記事を投稿しました。

サイクロンPAM、津波のような被害